暑い夏の日に
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寝苦しい夜が明け、鳥が鳴きだす。
5時よりも6時の方が、涼しく感じる夏の朝がすき。

枕草子 第1段
春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは、すこしあかりて、   
紫だちたる雲の ほそくたなびきたる。

清少納言はどんな風景を思い描いて、夏の朝目覚めていたのでしょうか。

クーラーのない自宅ちゃぶ台オフィスで熱中症にかからぬように、
涼しい言葉のおまじない。

月のいと明きに、川を渡れば、牛の歩むままに、水晶などの割れたるやうに、
水の散りたるこそ、をかしけれ。 (第215段)

一つのメルヘン
中原中也

秋の夜は、はるかの彼方に、
小石ばかりの、河原があつて、
それに陽は、さらさらと
さらさらと射してゐるのでありました。

陽といつても、まるで硅石か何かのやうで、
非常な個体の粉末のやうで、
さればこそ、さらさらと
かすかな音を立ててもゐるのでした。

さて小石の上に、今しも一つの蝶がとまり、
淡い、それでゐてくつきりとした
影を落としてゐるのでした。

やがてその蝶がみえなくなると、いつのまにか、

今迄流れてもゐなかつた川床に、水は
さらさらと、さらさらと流れてゐるのでありました……

こういう小川では、コロボックルが夜会でもしているのでしょうか。
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by sdo-asanoya | 2005-07-18 17:14 | ことば
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