サラダ日記
高校の時、古文文法分析が好きでした。

どの部分が形容動詞、この動詞の活用形は連用形とか、
正解するとうれしくなり、高校3年の夏休み、吉田兼好や紫式部の
文章を(といっても代表作だけですが)読んでいました。古典を教えている
おんな先生の朗読もよくて、教室から見える雨にけむる墨絵のような山を
眺めながら古文が織り成す情景を楽しんでいました。田舎の高校は情操教育に抜群。

母親の影響で短歌も小さい時から身近でした。

「嫁さんになれよ」だなんてカンチューハイ二本で言ってしまっていいの
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

私がまだアメリカにいた時、母親から俵万智の『サラダ日記』が
送られてきて、こういう感じで短歌をすればいいのかと、短歌の
イメージが大きく変わりました。

最近彼女はどうしているんだろうと、Web検索。
Machi's Best 100 人気投票ページがありました。

・「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ
・「今いちばん行きたいところを言ってごらん」行きたいところはあなたのところ
・四国路の旅の終わりの松山の夜の「梅錦」ひやでください
これらが上位。

今の私の気分は、こんな感じです。
・なんでもない会話なんでもない笑顔なんでもないからふるさとが好き(『サラダ記念日』)
・四万十(しまんと)に光の粒をまきながら川面をなでる風の手のひら(『かぜのてのひら』)
・やわらかな秋の陽ざしに奏でられ川は流れてゆくオルゴール(『かぜのてのひら』)

2003年11月には、出産。
「未婚の母をシングルマザーと訳すときほおずき吹いてさよなら「未」の字」を
文字通り実践していると知りました。何年か前、新宿かどこかのバーで夜、アルバイトしていると読んだような気がします。典型的な国語の先生のような風貌にかかわらず、行動は大胆。

四季折々に、ひらひらと漂っている何気ないしあわせを感じられる感性をいつも持っていたいと思います。 Peace in a bowl.
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by sdo-asanoya | 2005-08-14 09:34 | ことば
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