1月19日は、『コミュニティ・ビジネス事業者研修会&コミュニティ・ビジネス・創出スクールin大分』での講演。九州は以前から九州経済産業局や九州地域産業活性化センターが随分熱心にコミュニティ・ビジネスに関する支援制度や情報発信、各種研究を実施しています。
午後の部では、私の「大分のロハスな街つくり構想」の話に続き、九州の先駆的コミュニティビジネスの事例紹介があり、九州コミュニティ・ビジネスの中心的役割を果たしている3人の発表がありました。 ○事例:「子育て環境改善からコミュニティ・ビジネス」 ㈱フラウ 代表取締役社長 濱砂圭子さん NPO法人NPOふくおか、NPO法人男女・子育て環境改善研究所理事長も兼任されている パワフルウーマンです。マスコミや各種審議会委員等々大活躍。 ○設立経緯 1990年育児サークルとして誕生。 1993年5月福岡で初めての地域密着型子育て応援情報誌「子づれ DE CHA・CHA・CHA!」創刊 93年7月 子育てファミリーにとってのバリアフリーなまちづくりを目指す有限会社フラウ設立 95年10月 地域密着型子育て応援情報誌の全国ネットワーク「マミサミ」発足 96年11月 第12回NTTタウン誌フェスティバル奨励賞受賞 98年7月 有限会社から株式会社へ 2001年10月 NPO法人男女・子育て環境改善研究所設立 2001年NPO法人男女・子育て環境改善研究所設立 女性起業は、子育て支援を核として、できる時間で、情報提供やネットワーキングかできる 編集やWeb関連の仕事から入っていくところが多いですね。 (株)ワイズスタッフ ハーストリー NPO法人オフィスパワーアップ (有)でじまむワーカーズ NPO法人びーめーる企画室 NPO法人自然育児の会 ○事例:「いろいろあっき おもしれえ」 横岳ふるさと茶屋 「夢のぼり」 代表 秦 千恵美 さん 「夢のぼり」 のある大田村俣水は、人口約千八百人、高齢化率(45・2%)は大分県トップ。 地元の女性9人で経営とありますが、高齢者が多いため実質的には秦さんが全リスクを背負い経営。 平成10年5月オープン。食堂・直売所・そば打ち体験コーナーを備えている。標高389mのお山の”てっぺん”は、360度の展望。通常、観光客を対象にすると赤字経営になりますが、その”てっぺん”目指して、地域の人が4,5Km山を登ってきて、「夢のぼりは」村の食堂、交流スペースとして機能しており、採算ベースに。登ってくる道すがら、食べられるものを村の人は届けてくれるそうです。ここの売りは「お宝めし」大豆や小豆、ギンナンなど地元で取れる七種類の豆類40%混ぜた炊き込みご飯。県内のデパートなどで人気商品で、販売も好調。 ここの強みは、ずばり秦さんの行動力とキャラ。熱のこもったお話についつい引き込まれます。 ○事例:「文化事業でCB実践」 NPO法人 宮崎文化本舗 代表理事 石田達也 さん 1995年より開催している"宮崎映画祭"を企画・運営してきた、宮崎映画祭実行委員会のメンバーが中心となって、宮崎県内で18番目となるNPO(特定非営利活動法人)"宮崎文化本舗"を設立し、2000年10月3日に宮崎県からの法人認証を受けました。活動を迅速に、コミュニケーションを密にするため、理事は数名、正会員十数名で、顔の見える範囲で組織運営しています。 活動に関しては、Webを見ていただくとして、ここでは「みやざきNPOハウス」管理運営事業に関して書いておきます。 宮崎県企業局が所有する独身寮が、平成14年6月に一時閉鎖された物件。 閉鎖に伴い交渉の結果、年300万円で県より借り受けできることになり、現在23のNPOが入居しています。この建物はもともと独身寮だったので、浴室や寝室があり、介護団体も利用しやすいという利点があり、官主導ではなく、市民団体自らが管理運営するNPOハウスとして、各地で応用できそうなビジネス・モデル。 ○事例:「エンゼルパートナーシップについて」 NPO法人ネイチャリング 代表理事 松村一芳さん 平成12年3月、真に自律した人材を育てる事を目的に、「NPOを支援するNPO法人」 ネイチャリング・プロジェクトを設立、事業部門としてNPOサポートセンター鹿児島を運営。 産・学・官・NPOの連携によるプラットホーム構想 [社会起業家育成と企業の社会的責任投資家のマッチング支援事業] CSR・SRI投資家セミナー、経営資源投資、マッチング等々意欲的な取組です。 代表の松村さんは、3月19日鹿児島で開催される「第4回九州パートナーシップコンソーシアム」実行委員会委員長。3,000人規模で現在企画準備の真っ最中。全国のNPOサポートセンターサミットや、協働に関する基調講演や分科会盛りだくさんのオール九州体制での開催。 ★交流会も活発! 午後の部終了の交流会では本当に多くの方々とお名刺交換させていただきました。 その中でも、長崎大学経済学部助教授の山口さんとゼミ生の皆さんのお話に心惹かれました。 ○長崎全域を舞台とした映像美術の祭典 今年、長崎全域を舞台とした映像美術の祭典「HeArt 2006 Nagasaki~長崎水辺の映像祭~」を開催されるそうで、4月から映像作品募集。環境芸術部門には、LOHASの概念を取り入れた「Eco Tourism」を喚起させるようなショートムービー募集ということです。「映像」という最先端のアートメディアで、長崎を文化革新の拠点としてよみがえらせるプロジェクトとして企画。アドバイザーに中村伊知哉さん、企画協力に月間ソトコトの小黒さんのお名前もあります。映像芸術にかかわるクリエーターの育成や活性化、映像文化の発展などを目指し、長崎LOHASツアーも計画中とのこと。長崎も文化・芸術社会起業路線が進行中。 交流会後は、ふぐ三昧の慰労会、午前中講演された川北さんと合流して2次会、3次会。 今回は「2007年世代チャレンジ」、「コミュニティ・ビジネス」、「まちづくり」の三大話がテーマ。 お話した方々と私の体験からいうと、コミュニティ・デビューは3年計画くらいが妥当。 1年目 「家庭内自立の勧め」 たまご倶楽部 コミュニティ・デビューではなく、まずは夫婦関係をメインに家庭内デビュー 2年目 ひよこ倶楽部 コミュニティ・デビュー講座(多様な活動に関する講演、研究会)とインターン 3年目 こっこ倶楽部 本格的にコミュニティ参加 受け入れ側のNPO等に対しても、受入体制整備講座が必要ですね。
by sdo-asanoya
| 2006-01-24 15:54
| LOHAS・ライフスタイル
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浅野令子 (Asano Reiko)
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