たまにみる「日曜美術館」。
今日は桜井浜江の絵について。94歳まで内面を見つめた感情の紡ぎ手の特集。完成した絵にまた色とカタチを塗り重ね描いた未完成作品は没後も私たちに「生のあつみ」を問いかけています。
完成と思ったものにまた更なるものを塗り重ね、重ねながら次のカタチが見えていく。
「書かなくちゃ」「描かなくちゃ」「掻かなくちゃ」「掛かなくちゃ」「架かなくちゃ」
小学校へあがる前に通った絵画教室の油絵の具のにおいとパレットの絵の具の厚みを思い出しました。
絵画教室は
電車どおり裏側の
小川のそばのぶどう棚
木製の窓わくのペンキは風雨で剥げかけ
その木肌に想い出がまた染み込んでいく