そろそろクリスマスプレゼントを何にしようかと思っている人には、Allen Sayの『Grandfather's Jouroney』をお勧めします。
アレン・セイ(英: Allen Say 1939年-)は1939年横浜市生まれ。上海生まれの朝鮮系の父と米国オークランド生まれの日系アメリカ人の母を持つ。戦争という時代の流れの中の日米で育ち、たくさんの仕事を経験し、50歳から本格的に絵本を発表した。オレゴン州ポートランド市在住。孤児だったお父さんは、イギリス人に育てられた。両親が離婚し、おばあさんに育てられ、16歳で渡米。アイデンティティ・クライシスもあったと充分に推測できる。
『Grandfather's Jouroney』は、明治時代に米国に渡り、そして帰国したおじいさんの物語。故郷は遠くにいてこそ感じるもの。この物語を読むとシアトルにいたときに抱いていた複雑な気持ちを思い出す。
違う国での暮らしに慣れ親しみながらも、みんな持っている望郷の念。
"The funny thing is, the moment I am in one country, I am homesick for the other."
外国に長く住んだ経験のある人には、共感できる感情。
優しい絵とよく選ばれた言葉でつづられた絵本です。